スクエア
スクエアとは買いポジションと売りポジションが相均衡して利益も損失もほとんど出ていないまま動きが止まっている状態のことです。
ようするに、利食いも損切りも必要な手は打ってしまって、なにも仕掛けていない状態と言うことになります。
同じ通貨の買いポジションと売りポジションを同額持っているという状況はどうして生まれるかというと、あるレートから仕掛けたいと考えます、そのレートで売りと買い両方でポジションを作ります。
なぜ、両方作るかというと、今はまだ仕掛ける時ではないので、値動きで予定外の損失を受けたくないからです。
売りと買い両方のポジションを持っていれば、どちらかが損失を出しても、もう一方が補填してくれるので、思わぬレートの動きで損害が発生する、いわゆる為替リスクを回避できるのです。
時が満ちれば、売りか買いの勝負のポジションを残して一方を処分します。
予定どおりに事が運べば、レートが動いて利益がもたらされるはずなのです。
株式の現物取引であれば、仕掛け時ではないと判断した銘柄で手持ちの買いがある場合、とにかくさわらずにそのまま持っていることを「塩漬けにする」と言いますが、外国為替証拠金取引の場合、ただ持っていてもレバレッジをかけているので為替リスクで大きな損失が出たり、ストップロスがかかる危険もあります。
株式の塩漬けと同じ状態を作るのが売り買い同額を持つスクエアです。