為替レート
為替レートとは外国通貨と自国通貨を交換する際の交換率のことです。
1ドル=118円という為替レートの場合1ドルを手に入れるために118円支払うということになります。
為替レートは世界各国に開かれている外国為替取引市場で日々変動します。
1972年頃までは各国の通貨は「対米ドルいくら」の固定レートで定まっていました。
日本円は戦後からしばらくは1米ドル=360円の固定相場でした当時、金1オンス=35ドルというようにドルは金と兌換制が保証されていましたが、ニクソン大統領の時代、金ドル交換停止が宣言され、やがて主要な通貨は対米ドル固定相場から変動相場に移行しました。
海外旅行を計画中の人にとっては円高が有利です。
それだけ多くの外国通貨と円を交換できるからです。
一方、輸出業者にとっては円安の方が有利な価格で輸出ができるわけなので、喜ばしいわけです。
概ね円高になると不景気になり、円安になると好景気になります。
逆に市場では日本が好景気と見ると円が買われ円高となり、不景気だと円が売られて円安になります。
そう考えると外国為替市場が日本の景気の調節を行っている面もあるといえます。
また、為替レートは各国政府の外交政策上の駆け引き材料でもあり、政治的な市場介入もしばしば行われるため、内外の政治状況も為替レートに大いに影響を与えます。